2023年度埼玉入試分析　～英語編～

　　　　　ブロガー：飯塚　　　　　
本日より4日間連続で、小島進学セミナー
スタッフによる、入試分析を小島入試情報
のブログで、発表させていただきます。

本日は、英語編です。
英語は、学力検査問題と学校選択問題
の2種類ございます。
上位校では、学校選択問題が出題されます。
どちらについても、分析いたしましたので
是非ご覧ください。

★英語　学力検査分析★
　大問2の形式に若干の変更が見られた。
基本的な英文の理解がある受験生であれば
問題のない変更点ではあるが、驚いた受験生
もいたと思われる。
全体的な難易度としては昨年度と大きく
変わってはいないので、平均点は昨年度と
同程度か、大問2の問題形式の変更に
より、若干低くなると思われる。

～問題詳細分析～
【大問1】リスニング
　設問のポイントとならない部分で
聞き取りづらい部分のある内容で
あった。しかし、設問自体の難易度は
昨年度と比べて易しくなっているので
得点を取りやすくなっている。

【大問2】空欄補充
　例年通り月または曜日が一題出題
されている。Cの空欄が中学2年生の
教科書の熟語となっており、あまり意識的に
使わない表現になるので若干難易度が
高くなっている。またEの空欄は新しい
問題形式となっているが、基本英文の
ルールを理解していればそれほど難しい
設問ではないので、大きく難易度が変わる
問題ではない。

【大問3】長文・歴史
　アイルランドの伝統的な休日のイベント
についての内容。日常生活とはかかわりの
ない内容になっているのでイメージをしづらい
長文となっている。また、問3は仮定法を問う
問題となっており、文法の内容としても少し
難易度の高い問題となっている。問5に
ついても、本文中の内容と絡めている不適切
な選択肢があるので、全体を通して少し
難易度の高い設問になっている。

【大問4】対話文
　遠足に向けて、どこに行くのかをグループ
ワークで決定するまでの流れの対話文。
場所を表す固有名詞が多く出てくるので
固有名詞をしっかりととらえる力が必要と
なる。また、問3は数学の割合を使った
計算をする必要のある問題が出題されて
いるが、全体的な難易度は昨年度とほぼ
変更はない。

【大問5】長文・伝記
あるバスケットボール選手についての
映画を見て、彼の生い立ちを説明
している内容。大問３同様に日常生活
とかかわりのない内容となるのでイメージ
がしづらい文章となっているが、設問の
難易度は昨年度よりも易しくなっている。
問3は比較級の疑問文に対する答え方
をしっかりと抑えている必要があるが、
それ以外の内容に関しては文章を作り
やすい質問となっている。

★英語　学校選択分析★
　大きな変更点はないものの、大問2の
記述問題が減ったことと、大問3の問4
が例年に比べ、選びやすかったことを
考えると、例年より全体的に易しくなって
いる。平均点は大問4の採点基準によって
変化してしまうと思われるが、例年よりも
高くなると予想される。

～問題詳細分析～
【大問1】リスニング
　設問の選択肢や空欄補充が例年と
比べ、易しくなっている。ポイントとなる
部分をしっかりと聞き取ることができれば
点数が取りやすい問題になっている。

【大問2】対話文
　遠足に向けて、どこに行くのかをグループ
ワークで決定するまでの流れの対話文。
問7が例年と比較すると少し難易度が
あがっているが、記述問題が記号問題に
変更されており、それに加え、シーン別での
対話をまたぐ設問も減っているので、全体的な
難易度は下がっている。

【大問3】長文・歴史
　傘の歴史についての内容。初めて文章
の中に絵が含まれ、少しイメージがしやすく
なっている。また、問4が例年よりも流れから
選びやすい選択肢となっている。問5の並べ替え
問題が間接疑問文に加え助動詞と熟語表現の
理解が必要となるので、普段よりも若干難易度
が高くなっている。全体の難易度としては例年
より若干易しくなっているので、問6の別解が
どこまで認められるのかにより、点数が変化
すると思われる。

【大問4】自由英作文
　海の近くと山の近くのどちらに住みたいのか
について答える内容。例年よりも普段の生活
から想像しやすい内容になるのと、必要な
語彙レベルが下がっているので、記述しやすい
内容となっている。逆に、単調な文章になって
しまいやすい内容なので、各学校の採点の
基準により、大きく点数が変化する内容と
なっている。

以上、英語の分析でした。
平均点は、学力検査問題では若干低下
学校選択問題では若干上昇すると
予想されます。

明日は、理科の分析を発表いたします。

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